中国では2008年から祝日の分散化が始まり、この4月2日より5日までが清明節の祝日であった。
この間私は久しぶりに上海で過ごした。上海そのものは3年前と特段大きく変わっていないとの印象であったが、一つびっくりしたことがあった。友人からも切手の値上がりがひどくなっていることは聞いていたが、上海の切手市場でそれをまざまざと感じさせられた。
以前にも書いたことがあるが1962年発行の「梅蘭芳舞台芸術小型シート」という切手がある。中国切手の収集家なら良く知っていると思うが、新中国の記念切手ではある意味金字塔でもある、そして垂涎の的でもあろう。
その切手の値上がりの仕方が凄まじいのである。3年前にはカタログ価格が3.9万元であった。これでもバブルじゃないかな思っていたほどだが、今回は聞いて唖然とした。まずは2011年カタログを購入した。カタログが多分昨年末に発行されたはずである。ここでは10.5万元である。これでも2.5倍である。しかし、念の為にこの切手を置いてある切手商に売値を確認した。彼は2本指を差し出したのだが、咄嗟に私は2万元かと聞き直した。それしか想像できなかったからである。否、20万元と答えたのである。
最新版のカタログから見ても2倍の価格となっていたのである。3年前と比べ元、円のレートは余り変化していないから、日本円でも5倍強の値上がりである。
しかもわずか数ヶ月で倍になったわけである。他の切手でも似たような事が起こっているようである。
いよいよバブルの最終章来たれりと確信した。一昨年末からの不動産規制で不動産価格は既に頂点を打っている。行き場の無くなった過剰流動性は切手市場という極めて限られた市場へも流れ込み始めたのである。
日本発の未曾有の経済変動の余波が中国経済をも襲うのか。あるいは欧州発の金融破たんが引き金か、米国発の株式崩落が切っ掛けかはともかくも、既に持続不可能なほど歪に膨張したバブルの一端を確かにそこに見た思いである。
by tanabeshot
小沢一郎待望論